2008年12月4日

化粧師・・・みたいなもの

フリーランスで英日翻訳を始めて9年目の現在。日々、仕事を通じていろいろ考えることがある。

翻訳という仕事は、花嫁さんのお色直しのようなものだ。チャペルでの結婚式を終えてウェディングドレス姿で戻ってきた花嫁さんを、披露宴のために打ち掛け姿に変身させる。洋装から和装へ。その女性の魅力を最大限に引き出すために、頭のてっぺんから爪先まで、総取っ替えする。一口に「花嫁さん」と言っても、顔つき、体型、性格などバラエティに富んでいるため、その人に一番似合うお色直しの方法を考えなければならない。

翻訳もおんなじ。私の場合は英語を日本語にする仕事をしているので、英語で書かれた文章を、内容(情報)はそのままで日本語に変換する。訳し終えたつもりでも、よ〜く確認しないと、あちこちに「元の姿」が見え隠れすることがある。例えるなら、きれいな打ち掛け姿にお色直ししたはずなのに・・・よく見たらピンク色のマニキュアを落とし忘れてた・・・みたいな感じ。こればっかりは、ひとつ一つ丁寧に仕上げていくしかない。さて、今日もお色直しに励みますかぁ〜\(^O^)/