2009年7月21日

生き残る術

たまには仕事のことなどツラツラと・・・(^^)

フリーランスで仕事をするようになって早や10年。産業翻訳業界もこの10年で大きく様変わりしました。

以前は、翻訳者の役割は翻訳に特化されてました。原文を訳して、翻訳文をベタ打ちするのが仕事でした。「ベタ打ち」というのは、訳語をテキスト形式でズラズラと書き連ねることを指します。書体やフォントの変更や作表、体裁を整える作業などは、編集を担当するオペレータさんの仕事でした。

ところが、比較的マーケットが安定しているとはいえ、この業界にも不況の波が押し寄せています。なるべくなら無駄を省きたい、経費を削減したいというエージェントの苦労と努力が目に見えるようです。そんなわけで、近ごろでは翻訳者にも「編集作業を含む翻訳作業」なるものが求められるようなってきました。これはつまり、オペレータさんの仕事の一部を翻訳者に任せちゃえ!ということです。

これと同じ現象は、おそらく世の中のあらゆる業種に起きていることでしょう。誰もが、求められる仕事の幅がどんどん広がりつつあります。専任から兼任へ。特化から多様性へ。しかも仕事のクオリティは維持したまま、です。「NO!できない」と言えば、「あ、そ。じゃ別のヒトに頼むからいいよ」でジ・エンドですから、なかなか厳しい世の中ですね。

淘汰されずに生き残っていくには、やはり「売り」が必要かと。んー自分の売りって何だろう?この業界、私なんかの経験年数じゃまだまだ新米のペーペーですから、とにかく必死でスキル磨いて、しがみついていくしかないんだろうなぁ〜などと考えてます。

そんな私にとって、励まし合い、支え合い、刺激し合っていける同業者の友人達の存在は大きいです。要求水準は高くなる一方だけど、みんな頑張ろうねー!