2009年6月10日

お宿について考える

今回の旅で、犬連れ旅行のお宿選びは慎重にしなくちゃ、と感じました。

「ワンちゃん大歓迎〜!」を謳い文句にしている宿は、ほぼ100%の宿泊客が犬連れでしょうし、敷居が低い分、躾やマナーが入ってない犬と同宿する可能性があります。今回の旅の一泊目がそうでした。建物は清潔で食事もおいしく、オーナーご夫妻の人柄もすばらしく、本当に申し分のない宿だったのですが、残念なことにガウガウ犬が1匹宿泊していました。ダイニングでの食事時、ほかの犬に向かって吠える吠える。ものすごく威圧的な大声で。それまでテーブル下で静かに待機していた他の犬たちも、それをきっかけにザワザワと騒ぎ出しました。

おいしい食事を静かに楽しみたい・・・というのが私の本音です。ただ、当のガウガウ犬のオーナーさんご家族は大変そうでした。自分の犬をどうにかして黙らせようと四苦八苦。自分の犬が隣のテーブルの小型犬にケンカ売ってるので大弱り。他の宿泊客にも迷惑かけてるので大焦り。なんだか見ていて気の毒でした。このご家族、翌日はかなり早い時間に朝食を済ませて、他の宿泊客がダイニングに集まる前にチェックアウトされました。

ふだん静かな犬だって、慣れない旅先では予想外の行動をとる可能性があります。あれが私だったらどうしたかしら?自分の犬がよそ様に迷惑かけるようなら、すぐに車中待機させるだろうなぁ・・・。

ガウガウ犬と同宿したくないのであれば、積極的に犬連れを歓迎しているわけではないけど「マナーが入ってるなら犬も泊まっていいですよ」的な敷居の高い宿を選ぶ必要があります。今回、二泊目でお世話になった宿がそうでした。犬連れは私ひとり。あとは自然散策などを目的にいらした観光客のみなさんです。絶対に迷惑をかけるわけにいかないので、私の目が届かない時(食事中と入浴時)は凸凹を車中待機させました。こちらのオーナーご夫妻も温かいお人柄で、しおじとフーゴをとても可愛がって下さいました。

今回の旅に出発する前、犬連れOKの宿とカフェをインターネットで検索したのですが、「最初は犬を受け入れていたけど、今はもうお断りしています」というところが何と多いことか!99匹の犬がお利口にできても、マナー違反の犬が1匹いるだけで「犬お断り」の張り紙が貼られる可能性があります。

ヒトもイヌも最低限のマナーは必要です。慣れない場所で不安になっている犬のためにオーナーさんが早め早めに対処すれば、未然に防げることが多いと思います。人間と動物との気持ちよい共生をめざして、私たち犬と暮らす人間は周りの方々や犬への気配り&目配りを怠ってはいけないと感じました。